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『お姉ちゃんの翠くん』

小5の時、7つ上のお姉ちゃんが家に連れてきた彼氏・みどりくん。
馴れ馴れしくて、何かと人のことを子ども扱いしてからかってくる翠くんのことがスイは苦手だった。何でお姉ちゃんは翠くんみたいな人と付き合っているのか理解できない――。

そう思い続けて、早4年。

スイが中3になった今も二人は付き合っていて、スイは相変わらず翠くんが苦手なまま。
そんなある日、受験も近づいているのに成績が伸び悩んでいたスイは、家庭教師をつけてもらうことに。
けれど、その先生としてお姉ちゃんが提案してきたのは、まさかの翠くん。

ちょいちょいからかってきてやっぱりムカつくけれど、教え方はわかりやすいし、話すうちにこれまで知らなかった意外な一面が見えてきて、だんだん翠くんへの印象も変わっていくスイ。
そしてある時、翠くんに子ども扱いされたことに、いつも以上に嫌な気持ちになって怒ってしまい…。

これまで抱いたことのない感情に戸惑いながらも、翠くんに惹かれている自分の気持ちに気付いたスイ。
けれど翠くんはお姉ちゃんの彼氏。
スイは自分の気持ちを抑えようとするけれど…。

というのが、1巻のざっくりしたあらすじ。

翠くん、罪な男です。

いや、翠くんはお姉ちゃん一筋で、彼自身にはスイに恋愛感情なんてこれっぽっちもないんですが、年上のイケメンに頭ぽんぽんされたり、優しくされたり照れる顔とか見せられたら、そりゃあねえ……好きになってもしょうがないよねぇ……。

っていうかこれ、少なくとも序盤はスイの恋が実らないの確定じゃないですか。
切なくなるの確定じゃないですか。
だって「お姉ちゃんの翠くん」ですもんよ。
お姉ちゃんの彼氏ですもんよ。

このお姉ちゃんが嫌なやつなら話は簡単なんですが、お姉ちゃんもしっかり者のいい子で、翠くん×お姉ちゃんカップルが普通にお似合いなので、「え、この二人別れさせちゃうの?」とちょっと残念な気がしなくもないんですが。

でも、主人公がスイということは、この二人はいずれ別れるってことですよね。

まあマーガレットで実の姉から彼氏奪い取るドロドロの略奪愛展開はないと思うので、そこは今後どう話を持っていくのか楽しみです。

――というのが、1巻までの感想で。

ここから先は4巻までの内容でネタバレありますので、ネタバレ嫌な方はここまでにすることをおすすめします。

2023年9月現在、『お姉ちゃんの翠くん』は4巻まで発売になってますが、4巻で一応、一区切りつきました。

つまり、お姉ちゃんと翠くんが別れました。

その理由も、付き合っていた二人が抱えていた問題が徐々に表出してきて、それを処理しきれなくって別れるしかなくなった、って感じで、ごく自然なというか、まあこれならこういう(別れる)道を選ぶこともあるだろうなと納得できる流れだったのでよかった。いやよくはないのかもしれないけど。

でもほんと、翠くんがスイの好意にぐらついて二人の間でふらふらするとか、お姉ちゃんに好意がバレて修羅場になるとか、そういうのは個人的に見たくなかったので、そんなことにならなくてよかったとほっとしました。

そして4巻の終わりでスイが大学生になってたので、5巻からはいよいよスイとフリーになった翠くんとのあれこれが始まるのか…!?

と、予測しつつも、もしかしたらこの数年の間で菖とスイが付き合ってるという可能性もなくはない…?
とか考えたりして、次巻がますます楽しみになってます。

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