はあ~~~~~~~
もぉ~~~~~~~
4巻も最高でしたありがとう!!!!
ファンタジーものの中でも特に新刊を楽しみにしている漫画の一つです。
『家から逃げ出したい私が、うっかり憧れの大魔法使い様を買ってしまったら』
タイトル長っ。
『家逃げ』が公式の略し方みたいです。
ではあらすじ。
貴族である父親と平民の母親との間に生まれたジゼルは、平民として母親に女手一つで育てられた。
しかしその母親が亡くなった12歳の時、いきなり父である伯爵が現れて、ジゼルは伯爵家に引き取られることに。
しかし伯爵家では夫人から疎まれ、妹からは罵倒され、父親である伯爵さえも自分に無関心な態度。
なぜ引き取られたのかわからないままつらい日々を過ごしていたジゼルだったが、ある日、自分が妹の身代わりになり、変態侯爵に嫁がされるために引き取られたことを知る。
嫁がされる18歳になるまでに家から逃げ出す決意をしたジゼルは、自分の味方になって計画に協力してくれる護衛を得るために、気が進まないながらも奴隷市場へ。
しかし、そこで目を引かれたのは、自分よりも年下の美しい少年だった。
護衛にするなら屈強な男性を選ぶべきだと頭ではわかっていたのに、その少年を見捨てることができなかったジゼルは、予算のほとんどを使ってその少年・エルヴィスを買ってしまう。
しかし、家に帰るとエルヴィスのしおらしい態度が急変。
口は悪く、態度もでかい上、ジゼルに協力する代わりに、自分にかけられている呪いを解く手伝いをしろと言ってきて……。
タイトルの通り、ジゼルが買ったこの美少年・エルヴィス(エル)が「大魔法使い様」なんですが、作中ではまだはっきりと明言されていません。というか、エルが説明しようとすると、肝心なところが呪いの影響でノイズのように聞こえてしまうため、説明ができずジゼルはまだエルの正体に気付いていません。
ただ、明言されていない(ジゼルが気付いていない)だけで、読者には完全にバラしてます。
(ちなみにジゼルは「大魔法使い様」が大好きで、彼のことを描いた古い絵本を小さい頃からずっと大事にしています。)
なぜ呪いをかけられたのか、過去に何があったのかはコミック4巻まででまだ明かされていませんが、呪いをかけたのはエルの保護者的な人物。
で、呪いはエルの魔力を封じて、見た目も子どもにするというものみたいです。
おそらく人を思いやるとか好きになるとか、そういうことができるようになれば段階的に呪いが解けるようになっているみたいで、1巻の途中でエルの見た目は10歳前後の子どもから、ジゼルと同い年くらいの少年に一気に成長します。
で。
ジゼルは家を逃げ出した後に自分で生計を立てなければいけないことも考えて、魔法学園に通うことに。最初は嫌がっていたエルも一緒に入学することになり、家を出て寮生活が始まります。
――というところまでが、1巻のざっくりとした話。
明るくて優しくてそこそこ根性もあって、お人よしでエルのことが大好きなジゼル。
義母も妹も父親からも家族らしい扱いを受けたことのない彼女にとって、態度は俺様でも一緒にいてくれるエルの存在は唯一無二で替えのきかないものなんですね。
だからエルに対しては「あなたが大事」という気持ちを隠さず、いつも全力で惜しみなく愛を伝えるジゼル。
こんなに「好き好き」「大事大事」「一緒にいれるだけで幸せ」なんて言われたら、そりゃ俺様大魔法使い様だってほだされるよね。
最初こそ家族に抱くような「好き」だったジゼルのエルへの好意も、学園で過ごすうちに少しずつ変わりつつあります。
そしてエルも、出会った当初のジゼルの印象は「お人好しなバカ」でしたが、ジゼルの愛情に次第に心をほぐされて、彼にとってもジゼルが大切な存在になっていきます。
このさ、ツンデレエルがさ……!
もう最高なのよ……!!
普段はツンツンして「バカ」とか「うるさい」とか言ってるくせに、ジゼルが他の男子と楽しそうにしてるとおもしろくなさそうな顔したり、自分に興味を引き戻そうとしたり、困ってると何だかんだ助けてくれたり……
何このツンデレくっっそ可愛い。
でももちろんかっこいいところもある。
まず見た目。おかっぱも一つ結びも髪切った後も好きです。眼帯もかっこよかった~。
そして今は呪いで制限されているとはいえ、元は大魔法使い。その片鱗が見える時かっこいいです。
そんで、リゼルがピンチの時は助けてくれるしさ。
っていうか、二人とも寮生活で、周りに内緒でお互いの部屋行き来してるって最高のシチュエーションじゃないですか?
っていうか、抱きついてきたジゼルと一緒に「どーん」ってベッドに倒れ込むの、あれ反則じゃないですか私もやってもらいたい……!
膝枕とか、肩に頭ぐりぐりしてきたりとか、一緒のベッドで寝たりとかさあ……!
ほんっと、見ていてにやにやが止まらない2人です。
周りから見たら完全に両想いで付き合ってるのに、その気がないのは本人たちばかりなり、っていうね。
まあ、4巻までいくとだいぶその本人たちにも自覚というか、変化が起こってきているんですが。
というか、3巻の終わりも激怒眼帯エル様出てきたところで終わって「ぎゃ――!!イケメン!!ここで終わるのかよ!!」ってなったけど、4巻は4巻でついにエルが攻めに転じて「っきゃ――――っっ!!ついに――っ!!」って感じなとこで終わってるので、ほんともう早く続きが読みたいです……!!
あ、あと最後に一つ、マニアックなこと言っていいですか?っていうか言いますね?
鷹来さんの描く白シャツのエルの背中が好きです。
なんか頭と肩幅のバランスとか、腕まくり具合とかシャツの皺とか背中の曲がり具合とか、何か絶妙で何度見ても「良い…」ってなります。