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『悪役のエンディングは死のみ』

とにかく!

絵が!

美しい……!!

韓国発の漫画、ここ数年で発行がだいぶ増えてきて、しかもどれもこれも絵がきれいですよね。
一冊の単価が高いので最初こそ購入を悩むものの、この美しさに負けて(?)結局は買ってしまうっていう…。

でもこの漫画は絵だけでなくストーリーもおもしろかったので、買って損なしです。

以下あらすじ。

友達の勧めで始めたゲームに没頭し、その中でも自分と境遇の似ていた悪役令嬢・ペネロペに共感した主人公。
ペネロペを幸せにするためにゲームをやりこむものの、設定がハードで何度も死亡してしまう。
そしてゲームをしながら寝落ちして、次に目覚めた時――

なんと、主人公はゲームの中のペネロペになっていた!

という。

物語の始まりこそ目新しくはないですが、スタート時の攻略対象の好感度がめちゃくちゃ低いこと(というかマイナス)、選択肢が出てこないと喋れないこと、一度でも選択を間違えれば即ゲームオーバーになることなど、超ハードモードな展開が続くのが他の作品とは少し違うところ。

前世(死んでゲームのキャラに転生したというわけじゃないので「前世」という言葉が正しいのかはわかりませんが)でやり込んだゲームの展開を必死に思い出し、死なないための選択を選んでいくペネロペ。

その過程で一応自由に喋れるようにはなるんですが、周囲にはメイドにさえ見くびられてるし、親兄弟にも嫌われているし、好感度が上がる基準もはっきりとはわからなくて、前途多難。

こういう物語の主人公って、悪役といえども昔から仕えてくれてるメイドとか、幼い弟とか妹とか、一人ぼっちでいる時に声をかけてくれる幼馴染とか、大抵一人くらいは味方がいるじゃないですか。

でもね。

いないんですよ、ペネロペ。

そういう味方がただの一人も。つら。

まあ主人公がペネロペになるその瞬間まで「悪役令嬢」だったわけだし、ひどい言動があったからこその周りの態度といえばそうなんですが、ペネロペが所謂「悪役令嬢」になってしまったのは、周囲のせいでもあるようで…。
まあそのへんは読んで確かめてください。

そんなこんなで大変なスタートを切るわけですが、好感度を上げなきゃいけないキャラ(将来自分を殺す可能性のある人間)は全部で5人。

長兄で冷酷な貴公子デリック。
次兄で気の短いレナルド。
ちなみにこの二人とは血が繋がっておらず、昔本当の妹(ゲームのノーマルモードのヒロイン)の代わりに引き取られてきたペネロペを嫌っています。

そしてゲームをやり込んでいた時に一番ペネロペを殺していた、暴君と呼ばれる皇太子レグルス。
謎の多い魔術師ヴィンター。
貴族出身の奴隷で、後に騎士となるイクリス。

ペネロペが生き残るには、ゲームのノーマルモードの主人公であるヒロインが現れる時、つまりペネロペの成人式までにキャラの好感度を上げなければならず、もしもそれができなければ、おそらくその後はノーマルモードのシナリオ通りに話が進み、5人のうちの誰かに必ず殺されてしまう。

ペネロペは一緒に暮らす兄二人の好感度を下げないよう気を付けながら、まずはゲームの中でペネロペに同情的だった騎士・イクリスとの接触を試みるが……。

というね。

大変ですよペネロペさん。

でもそこがいい。

ちょっと優しくしたり怒ったりしたら簡単に好きになられちゃったり溺愛されたり簡単に事が運んだりする漫画も多い中で、この漫画は主人公が必死に考えて苦労してるのがいいです。
溺愛ものとかも好きですが、あまりに続くとこういうのも読みたくなるよね…。
あ、最初は苦労してても、最終的にはハッピーエンドでラブラブするの希望です(結局)。

そして何より、

絵がいい……!!(2回目)

現在4巻まで出てます。
少しずつ好感度が上がってきた攻略対象たちが、ちょっとずつ照れたりデレたり素直になったりし始めてめちゃくちゃ可愛いです。

初っ端からの溺愛に飽きてきた、韓国発コミックス気になるけど、似たような設定やあらすじが多くてどれ読んでいいかわかんない~という方にはぜひお勧めです。

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